2022.03.28
経営情報学、データマネジメント、教育プログラムの研究開発、SDGs、フェアトレード
学内研究員:青山学院大学経営学部 教授、中邨 良樹
SDGsの取組みに有効なツールの一つである「フェアトレード」を対象に、生産から販売までのプロセスを一元管理し、供給者と受益者とのマッチングを支援するサプライチェーンプラットフォームを開発することを研究の目的とする。そして、どのフェアトレード商品にも適用できるロードマップを作成し、フェアトレードの普及、発展のための一助になることを目指す。
※画像をタップすると拡大図が表示されます。
具体的には(1)フェアトレードに関する法制度、管理システム、認証制度、収益・費用、現状・課題の明確化、(2)サプライチェーン上の収益・費用構造を明確にし、フェアトレード生産者への還元率の透明化、(3)どのフェアトレード商品であってもサプライチェーンプラットフォームを使えるようにロードマップの作成、である。本研究を通じて、フェアトレード市場に真の競争を生み出し、かつ生産国の還元や貢献を透明化し、フェアトレード全体の普及、発展を目指す。
次年度以降に向けた取組予定
- 歴史研究:フェアトレードの歴史と日本
- 消費者調査:フェアトレードに対する消費者調査
- 販売店調査:フェアトレード商品を売っている小売店調査
- 商品メーカー調査:フェアトレード商品に関するコスト意識調査
- メーカー歴史研究:フェアトレード企業の特徴の体系化
- 普及活動・コンサルタント調査:フェアトレードの普及活動をしている方への調査
- 生産者:現地生産者の調査
- プラットフォーム構想:1.~6.の情報をもとにプラットフォームのデザイン、開発
研究業績
- Yoshiki Nakamura and Nozomi Oomiya, “Applying the Topic Model to Hotel Reviews of Internet Sites and Analyzing their Results,” Journal of Global Tourism Research, Vol. 5, No. 1, pp. 15-20, 2020.
- Yoshiki Nakamura and Nozomi Oomiya, “e-Appraisals of Japanese Hotels and Their Effects on Ratings of Performance Indicator,” Industrial Engineering and Management Systems, Vol. 20, No. 3, pp. 398-411, 2021.
- 玉木 欽也, 佐久田 博司, 中邨 良樹, 高松 朋史, 新目 真紀, “P2Mを適用したプロジェクト型学習とアクティブラーニングを融合したグループワーク演習の設 計:未来戦略デザイン・ビジネスプロデューサーのオンライン教育に向けたハイブリッド型学習プラットフォームのシステム概念の提案”, 国際P2M学会誌, Vol. 15, No. 2, pp. 85-99, 2021.